季節はずれの幸運

カキツバタ 杜若 221001

大宰府政庁跡のお堀に、季節はずれの一輪。

これはカキツバタだと思うのだけれど、アヤメや菖蒲との区別が実はよくわからない。

カキツバタだと信じて、花言葉を。

   「幸運は必ず訪れる」「贈り物」

カキツバタ万葉集によく詠まれている花とひとつだという。万葉集の和歌は数えるほどしか知らないので調べてみた。男性が女性を思って詠んだ歌が多いけれど、なかには女性が詠んだか?と思われるものも。

杜若  丹(に)づらふ君をいささめに

                思ひ出でつつ 嘆きつるかも    

杜若をみて想い人を想起し、ため息をつく。昔も今も、人の心情、心の動きは変わらないものなんだなあと。いや、いにしえびとのほうが、今よりはるかにロマンチックかな…。