アキタフキ オオブキ 240624
北の大地を車で走ると、どこにでも生えているこのフキ。アキタフキとかオオブキといわれるフキで、そのほとんどはあまり食用には向かない茎が赤ーくなったフキ。きっとフキってぐんぐん水を吸い上げるから、その土地の養分もそうでないものもたくさん吸い上げるんだろう。美味しくないんだって。
山沿いの林道や笹やぶには、茎が緑色の、キレイなものも生えていて、こちらは山菜として地元の人も食べるそう。そういえば、子供の頃は裏山の蕨やゼンマイ、蕗、きのこなど季節季節で美味しくいただいていたなあ…。
3枚目の写真は、葉っぱをちょっとめくってみたところ。奥の方に、緑色の茎が見えているけれど、手前の赤フキとは同じフキとは思えないくらい色が違っている。
茎の太さもかなり太くて、ものによっては親指と人差し指で作る○くらいかそれ以上も珍しくはない。もちろん葉っぱは、ベタな表現だけれど子供の傘として十分使えそうなくらい(笑)
野山を駆け回り遊んでいた頃、実は私も傘にしてみたことがあるような…。
まあ、北国育ちの昭和世代は誰もが一度はやってみたに違いない。
ところで。巨大さで有名なラワンブキ(螺湾ブキ)。2~3mにもなるというこのフキも、実はアキタフキで、写真の蕗と同じもの。螺湾地区のフキは螺湾川のミネラルによってここまで大きく育つのだとか。
小さい頃に聞いた、アイヌの伝承のお話に出てくるコロポックルたちはフキの下を駆け回って冒険していた。
けれどラワンブキの下ならば、現代人でも(それがたとえ石川くんや大谷くんでも)、きっと自由に駆け回れるに違いない…。だからコロポックルのお話は実際のアイヌに起きたお話…だったんじゃないかなあと思いながら車を走らせた一日だった。