コウリンタンポポ 紅輪蒲公英 240623
旅の途中で見かけた廃校になったのであろう小学校の校庭の、フランスギク 240626
北の野原で見かける花には、ある特徴がある。地を這うような下草や極短い芝から、ひょろっと茎を伸ばして風にそよそよしながら花を咲かせる。その茎がまた長くて、大人の膝くらい。
このコウリンタンポポは、黄色いタンポポ(カワリミタンポポ)、シロツメクサ、アカツメクサ、フランスギク、オオバコと並んでたくさん見かけた。
子どもの頃の記憶にはない花。どうしてだろう…と思ったら、どうやら明治時代に流入した植物で、それが北部で帰化しているらしく、この30年ほどの間に急速に北海道全体に定着しているみたい。道理であんまり見たことないはずだ。
草丈の短い野原や公園で、30~50㎝の花茎をスーッと伸ばした花が無数に揺れている様子は涼しげで、私の記憶の中の北海道の現風景。
ちょうど「北の国から」の純と蛍の育った時代。2人が野原をかき分けて歩く姿と風景は、子供の頃の自分の姿でもある。
よく家の周辺の野原を、脚にぱちぱちとあたる草花をかき分けて遊びまわっていたよなあ…。あの頃、とても広い広場だと思っていた場所は、大人になって訪れてみたら、思っていたよりも相当小さな空き地だったけれど...。
「眼力」「めざとい」
フランスギクの花言葉は
「忍耐」「寛容」「寛大」「悲哀」「無実」