アサガオ 230811
子どもの頃だれもが育てたよね。私も家の裏庭で、毎朝観察日記(苦手だったけれど)をつけてた。数時間で萎んでしまい、二度と咲かない花が悲しくて、真ん丸くはち切れそうになった実に、パズルみたいにピッタリぎゅうぎゅうに詰まった種の方が好きだった。
数時間で萎む朝顔をみると、幼いころのあの、清しい夏の朝の庭を思い出す。
そしてこの日の朝は毎年、大切な人を失うことのあっけなさと、合わせた手のひらの指の間からなす術なくこぼれてしまう、時間のことを考える。
どんな時間も限られていること、そして、こぼれる時間を言い訳にしながら自分が置き忘れてきたこと、諦めてきたことについても。
ちゃんと生きなきゃね。