導かれてる

日曜の外出の帰り道。自宅までのルートは幾通りもある。どのルートを辿ろうかと悩みつつ帰路へ。
途中でルート変更も寄り道もしながら。
ふと、普段は目に入らなかった高台の灯が気になってまた寄り道。
温泉施設のイルミネーションだった。
車を降りて確かめ納得したところで、数台隣の車のドアが開いた。温泉帰りの古い友人だった。

約10か月ぶりに会った。それも偶然。仕事も住んでいる街も違うので、なかなか会う機会がない友人だけれど、久々の再会にお互い驚いた。

ルート選び、寄り道の回数と時間、目に飛び込んで無性に気になった灯、気になって仕方なくなったあの気持ち、車を降りるか降りないか、友人が身支度にかける時間、信号の色さえも、そのどれかひとつでも揃わなければ、この偶然はなかった。

連絡をとりなさい、語り合いなさいと、何かに導かれたのだと思う。
目に見えない力に、気づかないうちに引き寄せられることって(その逆も)あるのだと、信じている。
この世界のあちこちに、そんな偶然が存在している。それを必然とか運命とかいうのかな。