遠の朝廷

大宰府政庁跡  221001

都から遠く離れた九州の地で、小さいながらも都にひけをとらない政庁の建物群が整えられ、その南側には朱雀大路がのびていた。

古くから外国の脅威にさらされながらも、対外交渉の窓口としてその外国との友好的な関係を築くことが重要な役割。

そのためにも都のミニチュア版が必要だったのだろう。

山を背負い、前面には広々と開けた平野。現在は建物や高架のせいであまり感じないけれど、「遠の朝廷(みかど)」とも呼ばれていた万葉の昔は、かなり視界が広くて清々しかったのではないかと勝手に想像をふくらませてしまう。