小さな花の集合体。この、ピンクと白のツートンとグラデーションがいい。
蓮華 れんげ れんげそう
ゲンゲ ゲンゲソウ ゲンゲン
個人的には、いつの頃からか「げんげん」と呼んでいた。そういえば誰かの俳句にそんな言葉が使われていた。
花ことばは「心が和らぐ」「感化」
そして、「あなたと一緒なら苦しみが和らぐ」
水田一面に咲くレンゲも、最近ではあまり見られなくなった。このあたりでも、すべての田んぼがレンゲ畑になっていたのではなく、全体の2割程度。
自然の力で土壌を回復させる、この知恵の素晴らしさ。昔の人はどうしてこんなに小さな花の大きな力を知っていたのだろう。
可憐な花を精一杯咲かせ、蜜蜂に蜜を分け与え、終いには地力まで回復させてしまう。花ことばは、その働きからつけられたもの。
れんげが身を挺して守る田んぼの、春のこの景色が減りつつあることは何とも寂しい。