朝の散歩

行き先をあまり確定せずに出発した旅も、最終日。再びお城を目指した。

現存十二天守宇和島城。さほど大きなお城ではないけれど…。

いきなり選択を迫られる。どっちを登るの?

こっち?

こっち?

そりゃ、決まってるでしょ。急な石段を選ぶ!あまり悩まず選んだけれど、これが結構ハードだった。木々に囲まれた美しい石段は不揃いで段差も高く、当然傾斜は結構なもの。でもまあ、丸亀城に比べたら…と、ぼちぼち登る。

途中で、清掃中のおじさまと遭遇。おはようございますと声をかけると、今の時間は朝日を背負う天守がきれいだよ~と。そしてこんな杖を差し出してくれた。

貸してくれるの~?と思ったら、「こんな四角い竹、めずらしいでしょう!場内に生えてるよ。筍も出始めてる。もちろん筍も四角いよ。見つけてみてね。」だって。貸してくれるんじゃないんかーい…。

ま、仕方ないよね。気を取り直して再び登る。途中には井戸が。

本丸入り口

天守からの景色

朝日がでかい。

帰り道はゆったりな道を下った。長い石垣と木立がきれいだった。

いいお天気で、朝から散歩ができて満足。自分の町にこんなところがあれば、毎日登るのに…。そんな場所だった。四方竹は見つけられなかったけど。

城とは直接関係はないけれど、気付いたことがある。

実際に目で見て感じる傾斜と、写真に撮った坂道の傾斜はまったく違う。この坂道も、実際に見ると、「えー!」って思うような傾斜。

確かに、スキー場のゲレンデも、30度足らずでも、人の目には絶壁に見えるものね。それと同じか…。新しいことに気付いた気がしたけれど、知ってることだった。

ただ、どうしてなんだろう。チコちゃんに聞いてみたい。